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2019.10.29

ベーゼンドルファーピアノついて

世界3大ピアノメーカー

日本では多くの方が、ピアノというと「ヤマハ」「カワイ」のピアノをイメージするかもしれませんが、以下の3つのメーカーは「世界3大ピアノ」と呼ばれています。

  • スタインウェイ&サンズ(STEINWAY&SONS):ドイツ ハンブルグ/アメリカ ニューヨーク
  • ベーゼンドルファー(Bösendorfer):オーストリア ウィーン
  • ベヒシュタイン(C.BECHSTEIN):ドイツ

ヤマハ イノベーションロードのコラムでもベーゼンドルファーにふれましたが、今回はベーゼンドルファーについてより細かくご紹介をしたいと思います。

創業者のイグナッツ・ベーゼンドルファーについて

創業者であるイグナッツ・ベーゼンドルファーは、ヨーゼフ・ブロッドマンの下で、ピアノ製造技術を15年間学び、1828年ウィーン市よりピアノ製造業者の許可を得て独立し、ベーゼンドルファー社を設立しました。その頃、イグナッツ・ベーゼンドルファーはピアニストのフランツ・リストと出会います。

リストがベーゼンドルファーを愛用した理由

フランツ・リストは強靭なタッチが特徴ということもあり、コンサートではいくつものピアノを使用不能にしてしまいました。しかし、ベーゼンドルファーのピアノを使用した演奏会が成功をおさめたことを理由に、ベーゼンドルファーの名は広く知れわたることになりました。

伝説となったベーゼンドルファーホール

1859年に創業者のイグナッツ・ベーゼンドルファーの死亡に伴い、後継者となった息子のルードヴィッヒ・ベーゼンドルファーは、ウィーンの音楽界を熱心に支援しており、特にリヒテンシュタイン皇太子の乗馬学校の音響効果が抜群に良いことを着目、皇太子を説得してホールに改造し、以後40年間にわたりベーゼンドルファーホールとして著名音楽家たちに愛用されました。

鍵盤数について

一般的にアコースティックピアノは88鍵盤ですが、ベーゼンドルファーには88鍵盤、92鍵盤、97鍵盤があります。92鍵盤のピアノはヤマハC7クラスの大きさ、97鍵盤はヤマハのフルコンサートグランドピアノより15cm長い奥行きです。
鍵盤の数が多いほど響板への振動数が増し、倍音の広がりがお部屋やコンサートホールの隅々まで伝わります。演奏者にとっても、低音の安定した重厚感や高音の耳馴染みするきらびやかな響きを奏でられますので、心地よく演奏できます。
※97鍵盤=ベーゼンドルファー・インペリアル(Bösendorfer Model 290 Imperial)

先日お客様とご一緒して、中野坂上のベーゼンドルファーショールームへ行きました。10台以上のベーゼンドルファーラインナップの中に、ベーゼンドルファー・インペリアルの展示があり、低音の重厚感と、高音のまろやかさが心に響き、今でも手に感覚が残っています。
完全予約制のベーゼンドルファーショールームにてご試弾予約も承ります。
是非、経堂店 藤田へお問い合わせ下さい。

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