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2019.06.25
グランドピアノの選び方
前回のコラムでは、アップライトピアノの選び方をご紹介しました。
アップライトピアノの選び方につづき、グランドピアノの選び方のコツをご紹介します。
事前確認事項
事前に設置場所の寸法を測っておきましょう。
アップライトピアノよりグランドピアノの方が、サイズバリエーションが多いです。(※注1)
グランドピアノの設置には以下の2点に注意が必要です。
- 音が共鳴してしまう為、必ず壁から5cm~10cm程離します。
- ピアノ椅子を設置する距離も把握しておきましょう。
点検する際に、鍵盤を外します。少なくとも70cmほど余裕がないと鍵盤まわりの点検ができません。グランドピアノの奥行き+70cm以上のスペースが必要です。70cmあれば浅く椅子に座る方でもピアノ椅子を置く場所は十分確保できます。
予め設置できるサイズを把握しておくと、機種が絞られるので、スムーズに弾き比べができます。当店では、グランドピアノのサイズを測れる型布を、1週間無料貸出しております。
お家で広げていただくと、設置の場所・向きや実際のピアノの大きさなどイメージできます。お気軽にご相談ください。
※アップライトの型布もございます。
グランドピアノ選びの3つポイント
グランドピアノは、約10cm~15cm刻みで奥行きが変わります。(フルコンサートグランドCFXはC7Xよりさらに48cm大きい)
少しのサイズ違いで、低音域の重厚感や高音域の華やかさが全く異なります。
皆様にとってお気に入りの音色と出会えるポイントをご紹介します。
1.必ずピアノを弾きましょう。
大屋根を全開にした時が、1番良い音色を奏でますが、ご自宅では、大屋根を閉じて練習する事が多いと思います。
ご自身の好きな響きと出会う為に、大屋根全開だけでなく、閉じて試弾する事をおすすめします。
2.ピアノの音色を聴きましょう。
音を聴いても違いがわからないと思う方。大丈夫です!
ピアノを弾いたことがない方でも、音の違いがわかります。
より違いをご体感いただく為には、ペダルを使用して流れのある曲を聴くとわかりやすい為、必ずスタッフにも弾いてもらいましょう。
3.聴き比べる時の立ち位置は同じ場所で。
コンサートを聴く時は、グランドピアノの右側で聴きます。これはグランドピアノの大屋根を全開にする事で、ホール全体に響くようにしているためです。
試弾の場合は全体に響く音色も大切ですが、品番の違いによる特長を聴くことが重要です。
聴き比べをする時は、ピアノ椅子の後ろで聴くとより違いを体感できます。
同じ品番による選定
品番が同じでも、響きが異なる事を「個体差」といいます。
選定をしなくても良いと、お考えの方もいらっしゃると思いますが、【華やかな音色】【まろやかな音色】【高音が若い音色】【低音に色がある】など、品番により異なりますので、皆様にとって最高の1台と出会えるように、選定をおすすめします。
※サイレント又は自動演奏グランドピアノ、アップライトピアノは選定ができません。
ピアノ搬入方法について
大きなお買い物をしたのにも関わらずピアノがお部屋に入らないという事だけは避けたいです。
まずは、スタッフにご相談ください。
内容によりましては、ピアノ専門運送会社による搬入下見をおすすめすることがあります。
実際に納品する運送会社が下見しますので、安心です。
皆様にとってベストな1台をみつけるために、必ず役立ちます。
まずは経堂店スタッフにご相談ください。当店では、小型グランドピアノから大型グランドピアノまで、幅広く展示しておりますので、是非ご試弾にお越しくださいませ。
※注1)現行モデルグランドピアノのサイズ一覧表はこちら
・グランドピアノのサイズによる違いとは?
作成者 スガナミ楽器株式会社経堂店 藤田 健一
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