Information コラム・お知らせ
2019.03.12
グランドピアノで弾く重要性
先生から、「練習する時はグランドピアノで弾いてください。」「グランドピアノしか弾けない音色や演奏技法がある。」など、よくそのようなお話を聞きませんか。
そこで、今回はグランドピアノで弾く重要性をご紹介いたします。
音色の表現力の幅について
フォルテ・フォルティッシモ(f・ff)やピアノ・ピアニッシモ(p・pp)のように強弱をつけて演奏する時、微妙な力のつけ方で、響きが全く変わります。
フォルテ・フォルティッシモ(f・ff)の場合
アコースティックピアノの中で、サイズが大きいグランドピアノほど一番音が鳴ります。
グランドピアノは、弦が長く、面積の広い響板に振動させて音を響かせる為、アップライトピアノや電子ピアノでは奏でられないダイナミックで重厚感のある響きがあります。
ピアノ・ピアニッシモ(p・pp)の場合
弱く音を響かせる時に、思っている以上に音が鳴ってしまうことや、抜けた音になることはありませんか。
ピアノは、ハンマーが弦にあたり、振動が響板に伝わる事で音が響きます。
ハンマーが、弦にあたる強さを弱くする事で、ピアノ・ピアニッシモの奏法に繋がりますが、グランドピアノの場合、ハンマーの動きが上下運動の為、鍵盤を押して離す一連の動きがとてもスムーズになります。その為、より小さな音色をコントロールする事ができます。
※アップライトピアノは横の動きでハンマーをヒモで戻します。
技巧的な演奏法について
同音連打や早い演奏法はピアノ内の鍵盤アクションの構造によりグランドピアノが最も反応します。
同音連打について
同じ鍵盤を連続して弾く奏法です。これは一連の鍵盤アクションがスムーズに動く事で反応してくれます。
※グランドピアノは1秒間に14回以上です。
※アップライトピアノは1秒間に7回程度です。
いかがでしょうか。グランドピアノでしか奏でられない響きやテクニックが沢山あります。
日ごろグランドピアノで練習する事で、技術の向上はもちろん表現力の幅が大きく変わりますので、設置スペースによっては、小型のグランドピアノもオススメいたします。
小型のグランドピアノと最高級クラスアップライトピアノは、価格がほとんど変わりませんので、グランドピアノ(約3畳分)を設置するスペースを確保し、グランドピアノに拘っていただきたいです。
スガナミ楽器経堂店・グランドピアノサロンは、アコースティックピアノを約30台展示しております。是非お気軽にご試弾ください。ご試弾をご希望の際は、事前にご予約の上ご来店下さいませ。
皆様のご来店をお待ちしております。
関連記事
- 一つ前のコラム:ピアノ初心者でも上達しやすい練習曲6選
- 一つ後のコラム:ピアノ嫌いが一転!ピアノ好きになるには「楽しめる要素」と「発想の転換」が必要
- グランドピアノとアップライトピアノ、鍵盤の違いについて
- ピアノが「楽器の王様」と呼ばれる理由
- グランドピアノのペダルの特徴って?アップライトピアノとの違いはある?