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2018.10.09
ボケ防止に効果的! ピアノがもたらす高齢者への健康効果とは
介護施設には、入居者やデイサービスの利用者のためにピアノが設置されているところがあります。高齢者がピアノを聴いたり弾いたりすることには、さまざまな健康効果があります。今回は、その一例をご紹介します。
ピアノは介護施設でも利用されている
介護施設では、さまざまなレクリエーションや療法が行われます。中には、ピアノを使ったレクリエーションや、音楽療法を取り入れているところもあります。慰問者やボランティアの演奏を鑑賞したり、歌ったり自分で音を鳴らしたり、音楽に合わせて体を動かしたりして、心身の健康を目指します。
ピアノがもたらす健康効果とは
ピアノがもたらす健康効果には、次のようなものがあります。
心の健康
ピアノなどの楽器を演奏したり音楽を聴いたりすることは、心の健康に効果的だと古くから言い伝えられています。例えば、古代ギリシャの哲学者アリストテレスが「音楽には心の浄化作用がある」と提唱していたように、遥か昔から音楽は心に作用すると考えられていました。古代エジプト時代の古文書には「音楽は魂の薬」という記述があります。現代では、様々な科学的研究から音楽に触れることは心の健康に効果的であることが明らかになっています。
活気のある音楽で気分を盛り上げたり、静かな曲を聴いてイライラをおさえたりと、音楽には感情をコントロールし心を安定させる効果があります。
脳の活性化(ボケ防止)
「指は第二の脳」と言われるほど、指を動かす動作は脳の刺激に効果的です。ピアノを弾き指を動かすと脳は活性化し、ボケ防止・認知症対策につながります。ピアノを弾くためには、右手も左手も全ての指を使い、それぞれ異なる動きを同時に行います。このとき、脳の広い範囲が刺激を受け活性化されます。特に、日常生活では使う機会が少ない薬指や小指を動かすことは、脳にとって大変良いことであるといわれています。また、「弾く」のはもちろん、聴く・歌う・読む・書く・覚えるといった行為をまとめてできるのもピアノが脳に効くポイントです。
指を動かして脳を活性化させる方法は他にもいくつかありますが、指の動きだけでなく音色も楽しめるピアノは、心の健康やストレス発散にもつながるとして、特におすすめです。この他にも、「家族とのコミュニケーションが増えた」「コンサートなど仲間と外出する機会が増えた」「ピアノに熱中して生きがいとなった」という声を聞きます。ピアノを学ぶ楽しみや生きがいを持つことにより、高齢者の生活の質が向上するという研究もあるようです。
家庭に高齢者がいるなら、中古ピアノもおすすめ
家庭に高齢の方がいらっしゃるなら、自宅でもピアノを活用するのがおすすめです。曲を弾くことができなくても、ピアノに触れたり音色を聴いたりするだけで、さまざまな健康効果が期待できます。
「ピアノの音色を聴く」という点だけを考えれば、音楽CDでも間に合わせることができると考える方もいるかもしれません。しかしピアノが一台あれば、音を聴く以外にもピアノに触れることで健康効果が期待できます。また、ピアノは小さなお子さまがいる家庭にもおすすめです。療養と教育のふたつの役割を果たすピアノは、一家に一台あるとうれしいものですね。
一般的に、「ピアノは値段が高いから手が出せない」と思われがちですが、中古ピアノであれば安く手に入れることができます。ピアノの購入にあたっては新品のものだけを選択肢に入れるという方もいますが、きちんとメンテナンスされた中古ピアノであれば性能は新品のピアノと大きな変わりはありません。
この機会に、ピアノを自宅にお迎えしてみてはいかがでしょうか。ピアノを利用することで、さまざまな健康効果が期待できます。
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