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2018.01.09
ピアノの見た目よりも大切なこと。中古ピアノの外装について
ピアノを選ぶ基準のひとつに、「見た目(外装)」があります。中古ピアノなら特に、「ひどい傷が付いていないか」「色抜けがないか」などの見た目が気になるかもしれません。今回は、中古ピアノの外装についてご紹介します。
中古ピアノの外装について
ピアノの外装を見るときは、「蛍光灯や窓の明かりを映して、斜め横からじっくり見る」ことを覚えておきましょう。真正面からでは、打ち傷や擦り傷が見えにくいからです。中古ピアノは、外装におけるいくつかのデメリットがあります。
傷が付いている可能性がある
中古ピアノのデメリットといえるのが、ピアノに傷が付いている可能性があるという点です。ピアノは、使い込むほどに多少の傷ができてしまうものです。細かい傷は補修可能なので、中古品として販売する前に補修してくれている販売店も少なくありません。傷がある場合、それを考慮した値段設定になっているかを確かめることが大切です。
木目や猫足(チッペンデール)など好みのデザインが見つからないときは
色や形を選ぶことができる新品ピアノと異なり、中古ピアノは好みのデザインのピアノになかなか出会えないということも。そんな時は、楽器店に「こういう機種を探している」と伝えると、新しく入荷した時に連絡を受けることができる場合がほとんどです。実は整備中で来月から展示予定だなんて事もあるかもしれません。
見た目よりも重要視したいこととは?中古ピアノを選ぶメリット!
中古ピアノは新品ピアノに比べて傷が付いてるなどのデメリットがありますが、「見た目がいいから」といって必ずしも良質なピアノとは限りません。見た目以外にも、ピアノの質や音など重要視しなければならない部分はたくさんあります。中古ピアノに期待できるのは、そのような「質」や「音」の部分です。
質のよいピアノを見つけられる場合がある
最近は、比較的安い新品ピアノが多く出回っています。新品でも安いピアノは、材質や造りがよくなかったり国産ではないものが多くあります。一方、中古ピアノでも材質がよくしっかりとした造りのピアノもたくさんあります。質のよくない安い新品ピアノを選ぶよりも、質のよい中古ピアノを見極めたほうが賢い買い方といえるしょう。
弾き込まれたピアノは、いい音がする
新品ピアノは、見た目もきれいで機能的にはよい状態にありますが、音の響きや鳴りに関しては「まだ眠っている」状態にあります。ピアノは、弾くにつれてだんだんと目覚めて音の響きがよくなり、よく鳴るようになります。ピアノの限らずアコースティック楽器は弾き込みによる音の変化が感じられ、「音がぬけてきた」「よく鳴ってきた」などと表現されます。弾き込まれた中古ピアノは、新品ピアノに比べて最初からよい音がするものが多いのです。
中身をしっかり見せてもらおう
中古、新品に限らず、ピアノを選ぶときは外装だけでなく中身をきちんと見せてもらいましょう。「響板が割れていたりヒビが入っていないか」「フェルトやクロスなどの繊維材は虫食いにあっていないか」などを確認します。可能であれば、ピアノに詳しい方に付き添ってもらうのが一番安心です。些細なことでも疑問点があれば販売員に質問して、信頼できる店舗かどうかを見極めることも大切です。
どうしても外装の古さが気になる中古ピアノですが、丁寧に扱われていたきれいな中古ピアノもたくさんあります。選ぶときは見た目ばかりにこだわらず、ピアノの質や音もしっかり確認しましょう。
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