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2018.01.05
価格の観点から見る!中古ピアノのメリットとデメリット
ピアノを購入するにあたって、「新品か中古、どちらを購入するか」でお悩みの方もいるかもしれません。価格面で見れば中古のほうが安く購入できますが、価格だけにとらわれて購入してしまうと、思わぬ出費となることもあります。中古ピアノを購入する際には、購入価格だけでなく購入後にかかる費用にも目を向けることが大切です。
今回は、「価格」という観点から見る中古ピアノのメリットとデメリットについてご紹介します。
中古ピアノのメリット
中古ピアノのメリットは、新品よりも安く購入できる点です。その価格はブランドや保存状態、形式(アップライトピアノかグランドピアノか)などによって決定されます。もしも以前に所持していたオーナーが定期的に調律するなどして大切に使っていた場合、良質なピアノを低価格で購入できることもあります。
中古ピアノを選択することでワンランク上のモデルを手に入れることができます。多くのピアノはメーカーが「スタンダードモデル」と「デラックスモデル」をラインナップしています。中古ではあるけれどワンランク上のデラックスモデルを手に入れられるという選択肢が増えます。
中古ピアノのデメリット
中古ピアノのデメリットは、経年変化・経年劣化により良い音・良い弾き心地が得られなくなることです。その度合いは価格相応と言って良いでしょう。新品ピアノと比べて寿命が短いため故障しやすいかもしれません。以前のオーナーの使い方次第ではハンマーやフェルトといったパーツが大きく摩耗している可能性があり、パーツの交換や修理費のためにたくさんの費用が必要になることもあります。
ハンマーやフェルト、チューニングピン、弦などのパーツをすべて新しいものに変える修理のことをオーバーホールといいますが、オーバーホールをするとアップライトピアノでもグランドピアノでも数十万円の費用がかかります。その他にも、ある音だけ鳴らなかったり、鍵盤が押せなかったりという不具合を修理するために、数千円~数万円の出費が必要になることもあります。また、寿命が尽きれば新しく買い換えるための費用や、ピアノを処分するための費用も必要になります。
中古ピアノは、一般的に新品よりも安く購入できます。ただし、値段だけを見て安いピアノを買ってしまうと、度重なる修理で出費が大きくなる場合があります。
中古ピアノの中には、以前のオーナーが大切に使用していた質のよいピアノもあります。そんなピアノを手に入れるためには、店員からピアノの年式や傷み具合、性能などの説明を受けてよく考えることが大切です。購入後に後悔しないように、状態や性能のよいピアノを選びましょう。
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