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2017.12.19
中古ピアノを購入するときは、ピアノの音とピアノタッチを確認しよう
ピアノの購入を考えたとき、お手頃な価格で手に入る中古ピアノを求める方は少なくありません。しかし、素人なら特に「よい中古ピアノの見極め方」は難しいものです。そこで今回は、ピアノを選ぶときに大切な「ピアノの音」と「ピアノタッチ」についてご紹介します。
中古ピアノを購入するときに必ず確認したいポイント
中古ピアノを購入する場合は、「外装や内部のクリーニングがされているか」や「金属パーツ(弦やビンなど)のサビ・汚れがないか」「消耗する各部品(フェルトやクロスなど)を適切に処置または交換修理されているか」「アクションや鍵盤が基準の範囲内で均一に調節されているか」など、メンテナンスやクリーニングが行き届いているかを見極める必要があります。そして、その他にも大切なのが、「ピアノタッチ」と「ピアノの音」です。この2点には個人差があるため、自身に合ったものを選ぶ必要があります。
好きな「ピアノの音」を選ぶ
ピアノを選ぶときは、好きな音色のものを選ぶことも大切です。そのためには、いくつかのピアノを試弾してみるのが一番です。また、試弾をすることでピアノの不具合を発見することもできます。「特定の鍵盤で雑音が出る」とか、「音の伸びが悪い」と感じた場合はやめておきましょう。音に不具合がある場合は、「響板割れ」や「駒割れ」が起きている可能性があります。これらの故障に気づかずに購入し修理する場合、ピアノ本体を工房に移動しなければならないため高額な修理費と運送費が掛かってしまいます。せっかく低価格の中古品を購入しても、高額な修理費が掛かってしまってはもったいないです。
「ピアノの音だけで不具合に気づく自信がない」という方は、目で見て確認しましょう。グランドピアノの場合は、屋根を上げて譜面台を外せば、弦の合間から響板の状態を確認することができます。アップライトピアノの場合は、パネルやアクションを取り外して中をのぞくか背面から確認することができます。気になるピアノがあった場合、響板と駒をみせてもらいましょう。
自分に合った「ピアノタッチ」を選ぶ
いろいろなピアノを試弾していると、ピアノタッチ(鍵盤)が重く感じることがあるかもしれません。ピアノタッチはある程度変更することができますが、中には調整以前に鍵盤からアクションまでの稼動部が正常に動作していない可能性もあります。その場合は、修理・調節が必要になります。しかし、ピアノのタッチを変更することによって連打性が落ちたりと弾きにくい状態になることもあります。よって、ピアノを購入するときは最初から自分に合った(気に入った)ピアノタッチのものを選ぶのが理想です。
中古ピアノを購入する場合はクリーニングやメンテナンスはもちろん、試弾をしてピアノタッチやピアノの音などを確認することも大切です。あなたに合ったピアノを見極めましょう。
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