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2017.11.28
ピアノの寿命はどれぐらい?中古でも大切に扱えば長持ちする
ピアノの購入を検討する際、「ピアノの寿命ってどれぐらい?」と気になるものです。ピアノは、決して安い買物ではありません。ピアノの寿命と価格を考えたとき、購入を諦める方もいれば中古のピアノを購入するという方もいます。今回は、そんなピアノの寿命についてご紹介します。
ピアノは人間と同じ?ピアノの寿命
ピアノは、「音が出せればいい」というものではなく、「いい音・いい弾き心地」のピアノであることが大切です。ピアノの寿命は30年ほどと言われていますが、定期的な調律や調整、オーバーホールを的確に行えば、 より長期にわたって使用することができます。
ピアノは人間と似ているといっても過言ではありません。人は不規則な生活習慣や不摂生な食生活を送っていると、若くても病気になりやすくなってしまいます。健康診断を受けなければ、病気に気付かず深刻な状態になってしまうこともあります。ピアノも劣悪な環境で使用し続けたり、調律(=健康診断)をせずに放置すれば、30年ももたずにダメになってしまうのです。ただ、人とピアノで異なるのは、オーバーホールを行えば若返ることができるという点です。定期的な調律・調整とピアノのオーバーホールを行い大切に扱っていれば、世代を超えて使用することができます。
ピアノのオーバーホールとは
時計や車などの修理で「オーバーホール」という言葉をよく耳にします。ピアノでいうオーバーホールもこれらと同じで、内部の部品のチェックや修復を指します。ピアノを工房に預けて分解し、弦、ハンマー、フェルトなどの部品を新しいものに交換します。再度組み立てて、調律と調整まで行うのがオーバーホールです。それなりに値段はかかりますが、オーバーホールを行うことでピアノの寿命が延びるだけでなく、老朽化したピアノも本来の弾き心地や性能を取り戻すことが可能です。長くピアノを使用し続けたい場合には、オーバーホールを行うべきといえるでしょう。
ピアノ調律やオーバーホールを行うことで寿命を延ばすことができるピアノ。それは新品のピアノだけでなく、中古のピアノでも同じことがいえます。中古でピアノを購入した場合でも、きちんとケアすれば長持ちさせることが可能です。中古のピアノであれば、新品のピアノよりも安く購入でき経済的ともいえるでしょう。
購入したピアノと長く付き合っていくためにも、素敵な音楽ライフを送り続けるためにも、定期的な調律やオーバーホールを行いピアノの寿命を長持ちさせましょう。
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