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2017.10.05
ピアノの調律はどのくらいの頻度で行うべき?
ピアノを所有するとなると、忘れてはいけないのが「調律」です。ピアノは時間の経過とともに、音程や音色などが変化してしまうのが一般的のため、正しい音に整えるために定期的な調律メンテナンスが必要となります。調律を怠るとピアノの寿命が縮んでしまったり、お子様が演奏する場合は特に、間違えた音感が身に付いてしまったりする恐れもあるので、調律はしっかりと行うようにしましょう。 ただ、ピアノの調律はどれくらいの頻度で行えばいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか? そこで今回は、ピアノの調律を行う頻度についてご紹介していきます。
ピアノの調律を行う必要性とは?
調律の概念は「正しい音」が出るためのチューニング作業のことを指します。ピアノの場合、正しい音を出す状態に弦の張力を調整することを意味します。なお「ピアノの調律」とは、この弦の調整をする「調律」と、鍵盤の弾き心地やペダルの動きを調整する作業である「整調」、音色や音質を整える作業である「整音」、そしてピアノの清掃や修理等も含めた一連の作業を指すことが一般的です。
定期的に調律を行っていない場合、ピアノの音程は少しずつ狂っていきます。これは強大な力で張っているピアノの弦が、その緊張を解こうとして緩んでいくことが理由です。また、温度と湿度の変化によっても弦が拡張したり萎縮したりするので音が狂います。こういった弦の張り具合の変化を正しく整えるために、定期的な調律が必要となります。また定期的に調律をすることで、その張り具合に弦そのものが馴染むことで張りの変化が少なくなり、音が狂い難くなるという効果もあります。
ピアノの調律をすべき頻度は?
ピアノの調律は人間でいうこところの健康診断ですので、最低でも年1回は調律を行わなければいけません(行うことをおすすめします)。買ったばかりの新品のピアノは特に弦の張力の変化が大きいため、落ち着くまでの1~2年は年に数回は実施した方が良いでしょう。
また、ピアノが置いてある部屋の環境や練習時間など使用状況に応じて、調律の頻度を増やすことも必要です。例えば、季節による気温差や湿度差がある部屋の場合は、季節によって弦の張り具合が変化するので、その都度調律と調整をしてあげる必要があります。
もちろん、予期しない要因でピアノのコンディションが狂うことはあるので、ピアノを弾いている際に少しでも「おかしいな」と思ったら、すぐに調律をするのが良いでしょう。
長い期間ピアノの調律をしないでおくと…
ピアノの調律をせずに放置しておくと、音程が整わなくなるだけでなく、ピアノの寿命が確実に縮まるので注意が必要です。具体的には、調律をしないで長い期間放置した後、改めて調律をしようとしても調律をするのに時間や費用がかかる場合があります。
長期間放置した弦の張り具合を急に調整しようとすると、弦が傷む恐れがあり、弦が切れてしまう可能性もあります。これは弦の部分だけに起こるものでなく、ピアノの各パーツにも同じようなリスクを伴うので、その結果ピアノ全体のオーバーホールが必要となることも。そうなると調律だけに留まらず、大掛かりな修理が必要になり、多額の費用が発生するケースもあります。 最悪の場合はピアノそのものが使いものにならなくなり、買い替えの必要に迫られてしまうかもしれません。 不安な時、疑問を感じた時は、調律見積を出してもらうことをおすすめします。
「ご自宅にピアノを置くことになった」、「ピアノを所有することになった」といった場合には、今回ご紹介した内容を参考にしていただき、必ず年に1回はピアノの調律をするように心掛けましょう。
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