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2019.09.04
ヤマハグランドピアノC3Xのオススメポイントについて
圧倒的な人気のあるヤマハグランドピアノC3X
先生に相談すると、「グランドピアノを購入するならC3X以上にしてください」と言われることも多いと思います。
なぜでしょうか。C3Xの良さと、なぜC3X以上が理想なのかについてご説明します。
C3Xの良さ
ヤマハのCXシリーズは開発段階から世界一流のピアニスト達の意見を積極的に取り入れて、前作のCFⅢSから19年ぶりにモデルチェンジしたコンサートグラントピアノCFXの遺伝子を引き継いで、家庭でも利用できるグランドピアノにしたモデルです。その中でもCXシリーズの良さを活かしつつ、家庭に置きやすいサイズになっているのがC3Xです。以下のような良さがポイントになります。
- C3Xのサイズから、重厚感のある低音域と華やかな高音域がより際立ちます。
- 鍵盤アクションが小型グランドピアノより長い為、同音連打やテクニカルな動きがスムーズです。
- 豊かに響く音色を拘り、C3X以上は響板・響棒・駒の接着手法を見直し、コンサートグランドピアノ(CFX)と同様の、クラウンメイキング手法を採用しました。これにより、一層豊かな響きとレスポンスの良さを実現しました。
- タッチの変化に表情豊かに応え、澄んだ音色を生CFXと同等のフェルトを採用し、明るく澄んだ音を生むハンマーとなっています。
なぜ、C3X以上が理想なのか。
ピアニストや先生からグランドピアノを購入する場合C3X以上がオススメと、よくいわれませんか。
一番の理由はコンクールや音大受験に関係があると考えます。
コンクールや音大受験について
コンクールや音大受験では、演奏表現力やテクニックをメインに審査します。
演奏表現力ですが、小型のピアノでは奏でられない響きも審査対象となることがあります。
練習の成果を100%発揮するのは難しいと言われますが、普段練習していない表現力を本番で奏でるのは無理です。
例えば、歌う曲をどれだけ綺麗に響かせるか。左手がメインメロディーや低音域がメインの曲の場合、重厚感があり安定したベースラインをどのように強調させるか。
などありますが、小型のグランドピアノの場合、C3X以上と比べると、高音域の響きや、低音域の重厚感はどうしても欠けてしまいます。
ヤマハCXシリーズでは、力強く芯のある音を響かせるために必要な奥框をC3X以上のモデルでは従来よりも厚みを20%厚くし、音に力強さが加わっています。そういった観点でもこのサイズ以上にすることで実現できることが多くあります。
今後、長く使うグランドピアノに演奏面で限界が来ることは避けるためによく選ばれているのでしょう。
実際に音大の練習室でも多く導入されており、音大でも勧められている機種でもあります。
なお、今回のコラムでは、C3Xについて記載しましたが、決して小型のグランドピアノが悪いということではありません。
アップライトピアノと比較すると、絶対に小型グランドピアノをおすすめしますし、グランドピアノという高いレベルの中で、よりC3Xがオススメと思っていただければと思います。
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