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2019.03.19
ピアノ嫌いが一転!ピアノ好きになるには「楽しめる要素」と「発想の転換」が必要
「ピアノを習っているが、楽しいと思えない、もういっそやめてしまおうか」「ピアノを習っている子どもが、ピアノ嫌いになってしまっている気がする」など、ピアノ嫌いの状態を克服し、ピアノ好きになるためにはどうすればいいでしょうか?
ここでは、そのコツをご紹介します!
「ピアノ嫌い」はピアノが嫌いなんじゃなくて「練習が嫌い」
大人も子どもも「ピアノを習っているが好きになれない」というケースの大半は、ピアノそのものが嫌いというよりも、ピアノの「練習」が嫌いである、という状態となっているケースがほとんどです。
そのため、ピアノ嫌いの状態からピアノ好きの状態になるため、させるためには、練習面に目を向ける必要があります。
ただし、ピアノ講師のレッスン内容を、こちらの要望で変えてしまうことは難しい部分があるのも事実でしょう。
そこで自宅でできるピアノの練習にアレンジを加えてみましょう。
自宅でのピアノ練習において、以下の2つのポイントを盛り込めば、ピアノが好きになれる可能性がグッと高まります。
1. 練習に「楽しめる要素」を盛り込む
ピアノが嫌いという気持ちが起きるのは「ピアノのレッスン・練習に楽しさを見出せないから」という部分が大いにあります。
レッスンで決まりきった曲をひたすら練習し続けることを、ある意味作業的に感じてしまうケースは少なくないのです。
ですから自宅練習では、
- レッスンで習っている曲だけではなく、難易度が似た曲
- ほんの少し難易度が低い曲の中から、有名や曲や自分・子どもが好きな曲
を選んで練習してみるのがおすすめです。
自分で選んだ曲、好きな曲なら、ピアノ演奏におけるモチベーションがグッと高まりやすくなりますし、「レッスンとは違う内容」という変化も楽しめます。
ここでのポイントは「好きな曲だからといって、いきなり高難度の曲を選ばない」ということ。いくら好きな曲でも、あまりに高難度な曲だと結局弾けず、それがピアノ嫌いに拍車をかける恐れがあります。
もちろん、まず、自分ができそうな難易度の曲からやってみて、その結果「好きな曲は身につくのが早い」ということが実感できれば、その先は少しずつ難易度を上げていってもかまいません。
あくまで最初にいきなり高難度の曲を選ぶのはNG、というだけです。
難しいことにチャレンジする前向きな気持ちが持続するようになれば、それは上達にもつながりますからね。
2. さまざまな点で発想を変えてみる
ピアノの練習を楽しめるようにするためには、苦手を克服するために、練習における様々な点で発想を変えてみるのもおすすめです。
たとえば、「今レッスンで習っている曲のテンポについていけない」という場合は、あえてゆっくりと弾いてみましょう。スローテンポであっても、確実に弾けることを優先すれば、結果的にはミスタッチが少なくなる可能性が高くなります。
スローテンポで弾いて慣れてきたら、本来のテンポに少しずつ戻していくといいですよ。
また、練習時に何度もミスしてしまうところについて「今度こそミスのないように」と両手の動きを必死に注視するケースが多いのですが、これをあえて「見るのは左手だけにして、右手は指の感覚だけに頼って弾いてみる」というやり方に切り替えるのもおすすめです。
両手を一度に見ても、視覚から飛び込んでくる情報が多すぎてかえってややこしくなるだけ、という要素は意外とあるもので、いっそ思いきって片手だけを見たほうが、情報がスッキリして覚えやすくなる可能性が高まります。一気に全てをできるようにするのではなく、少しずつでも確実に手の動き覚えていくことが大切です。
それと、ピアノが思うように弾けない理由として盲点となりやすいのが「演奏技術を磨こうとするばかりで、指の筋力が足りていない」というケースが多い、ということです。
指の筋力トレーニングとして、入浴時に湯船の中で、素早くグーパー運動を繰り返したり、指を大きく素早く動かしたりする練習などをしてみましょう。
また、ハンドトレーナーやハンドエクササイザーなどのトレーニンググッズもおすすめです。こうした器具を使ってのトレーニングはテレビを見ながらでも気軽にできますので、「テレビを見ながらハンドトレーナーを使う時間帯もピアノの練習の時間に含める」と1日のピアノ練習に費やす時間が大幅に増えて自信に繋がることもあります。
ピアノは楽しくレッスンすれば練習嫌いが薄らぐ
ピアノは一朝一夕でうまくなるものではありません。日々の練習が必要。ですが、あまりレッスン、レッスンと続くと「ピアノ嫌い」に陥ってしまうことも。
ピアノのレッスンはまず弾いている自分が楽しくできることに重点おきましょう。特に、個人練習をする際は、楽しく、自分が弾きたい曲を弾くことで、ピアノ嫌いを解消できますよ。
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