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2019.01.15
大人のピアノ初心者が毎日短時間の練習で上達するための6つの方法を紹介
大人になってから「ピアノを弾けるようになりたい」と考えている方は多いかと思いますが、きちんと練習できるか心配で迷っている方も少なくないでしょう。ですが、ピアノは毎日短少しの時間でも練習すれば上達可能です!
今回は、大人のピアノ初心者が毎日短時間の練習で上達する方法を6つ紹介します。
1.フレーズやスケールを弾くなど練習前に指のストレッチを行う
ピアノを練習する前には、指のストレッチを心がけましょう。ストレッチは実際に現場で活躍しているプロも行うほど、ピアニストには欠かせないものです。
ストレッチは練習として取り組んでいる楽曲のフレーズやスケールを片手ずつ正しい運指で弾くといった簡単な内容でもかまいません。
とくに寝起きや数日間ピアノに触れていないときには指がなまってしまうため、弾く感覚を取り戻すまでに時間がかかります。初心者やブランクが長い場合は、鍵の重さや位置などを確認しながら簡易なストレッチを行い、後の練習効率をアップさせましょう。
2.いきなり両手で弾こうとせず右手と左手でわけて練習する
基本的にピアノを弾く際は右手と左手がそれぞれ異なる運指になるため、初心者はいきなり両手で弾こうとせず片手ずつの運指を練習しましょう。楽曲やフレーズ単位での運指を右手と左手でそれぞれ練習し、片手でスムーズな運指ができるようになってから、両手で弾く練習へステップアップします。
ピアノを弾く際は、左手でベース(ルート音)やコード(和音)を弾き、右手でメロディを弾く形がオーソドックスな運指です。もちろん例外となる運指で弾く楽曲もありますが、上達するためにはまず右手と左手がそれぞれ独立する運指に慣れなくてはいけません。
片手ずつ練習することで、ピアノを両手で弾いているときよりも細かいリズムや音の間違いに気づきやすく、自分が苦手な運指にフォーカスして練習できます。また楽譜を右手(ト音)と左手(ヘ音)でわけて読めるため、一つのパートに集中して効率よく読譜可能です。
3.テンポを下げて練習し少しずつ目標のテンポに近づける
楽曲を弾いていてミスが目立つ場合、1つ1つのフレーズを間違えずに弾けるテンポまで落として練習しましょう。遅いテンポで完璧に弾くことができたら少しテンポを上げて練習するサイクルを繰り返し、徐々に目標のテンポへと近づけます。
楽曲を譜面の指示に沿って完璧に弾くためには、指と頭が曲の構成やフレーズの運指などをしっかり追えている必要があります。遅いテンポで練習すると弾いているフレーズの1音1音に耳を傾ける意識が高まるため、自分にとって苦手なフレーズや小節を判断してピックアップできます。
4.苦手なポイントに集中!弾けないフレーズや小節を一拍ごとに練習する
曲中に弾けないフレーズや小節がある場合、一拍ごとに細分化して練習しましょう。弾けないフレーズや小節の音符を一拍単位で分析し、一拍ごとにメトロノームを使って正しい音とリズムで弾けるように練習します。
限られた時間を有意義に費やすため、初見でも弾けそうなフレーズや小節には時間をかけず、苦手なポイントを克服することに意識を向けて練習しましょう。細かいニュアンスなどは一朝一夕で習得できないため、初心者のうちは小さな課題にフォーカスしていると、上達するまでに長い時間を費やしてしまいます。
5.自分のピアノ演奏を録音して客観的に聴くことで課題を見つける
自分の演奏を客観的に聴くと良し悪しがジャッジできるため、集中して練習すべきポイントを見つけられます。そのため、ハンディーレコーダーやスマホのボイスレコーダーなどを使い、定期的に自分のピアノ演奏を録音して聴いてみましょう。
ピアノを独学で練習していると自分の演奏を客観的に聴くことが疎かになりがちです。また、実際に演奏をお披露目する場や機会がないと、他者からの意見や指摘をうけられません。独学でピアノを上達するためには、自分の演奏を客観的に判断し、課題を見つけて練習する必要があります。
6.少ない時間でも毎日ピアノに触れる時間を作る
限られた時間内で上達を図るためには、10分や20分といった少ない時間でも毎日ピアノに触れることが大切です。
毎日触れていれば忘れる部分が少なくなるので、より先に進みやすくなり、弾くこと自体が楽しくなってきます。
練習時間は長ければ長いほど上達が見込めますが、まとまった時間がない場合は少ない時間でも効果的な練習内容を考えましょう!
おすすめは、課題曲の練習前に短時間でもウォーミングアップを行っておくことです。指が動きやすくなりますし、指のケガ予防にもなりますよ。
短時間で上達するにはポイントをおさえた練習が大切!
仕事や学業で忙しい大人の場合は、自分の実力や都合に最適な練習メニューを考えることが大切。ポイントをおさえれば、短期間でも毎日続けることで上達は可能です。今回お伝えした6つの方法を参考に、これからピアノのある生活を始めてみませんか。
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